落ち込んだときは
生きようとする自分があさましく思え、
打ちのめされそうになる瞬間があります。
浴室の鏡に映る全身を見たとき。
乳房を失い、髪も眉も失い、筋肉が衰え。
熱が続く日。
学習性無力感におそわれてもう布団から出ることもせず、
周囲の協力や妥協やあきらめで生かされていると思う刹那。
前の主治医に「あなたにはもう寛解はない」と言われたのに
もう治るわけではないのに、命を延ばすためだけに
何をどこまで捨て、壊し、迷惑をかけていくのか……
そう思うと、自分のエゴが厭わしくなるのです。
自殺原因のトップって「病苦」だったっけ、
とか危険なことを思い出したりしてね。
つきなみですが、私の場合はそんなとき、
すごく心配している家族や友人の顔、言葉、
亡くなるまでずっと私の平癒を祈り続けてくれた亡父など
つまりはいとおしい人たちのことを思い出し、力をもらいます。
そしてサザンオールスターズの「東京VICTORY」にある
「どうせ生まれたからにゃ 生命(いのち)の限り旅を続けよう」
という部分を心で歌って、「さて」と気持ちを切り替えます。